グアムの戦没者公苑[campionamento]

 昨日撮影に失敗したので、今日こそはという思いで、まだ暗い早朝、再びカズのレジデンスに向かう。グラウンドでのランニングの前に、ゴムを足首に巻き付け動かす運動や、電気器具を使っての治療とか、施すことが結構ある。こうした細かいケアこそが体を長持ちさせるコツなのだろう。いや、逆に言えば、若いときには必要がなかったことがいまは必要になっているのだとも言える。いずれにしても、ハードな練習を受け止める体をキープするのは並大抵なことではない。毎朝6時からこんなことをしている選手はそうそういないだろう。そんな光景をDVDに納め、レジデンスを出てグラウンドに入るまで回し続ける。今度は、ありきたりのドキュメンタリーの冒頭シーン程度はちゃんと撮ることができた。練習は、昨日と同じ。20分間、黙々とトラックを走り続け、軽いストレッチをこなす。今日のランニングには、大宮アルディージャの藤本主悦選手も加わった。
 朝食後、再びグラウンドへ。6時台の日差しとはうってかわって、肌を射るような日差し。日焼け止めクリームを塗ってもブロックできるかどうかというぐらいの強い日光だ。


そんな強い日差しのもと、ボール回しなどの練習をみっちり1時間余こなす。もちろん、30度は超えているだろう。
 昼食後、ホテルから40分ほど離れた「南太平洋戦没者慰霊公苑」をカズ、関根氏とともに訪れる。グアムに行くなら、是非訪れたいと思っていた場所だ。グアム島は、1941年12月8日、日本軍が米軍から奪取し、以後1944年8月11日の玉砕に至るまで日本が統治していた島である。米軍の猛攻撃で、サイパンに続いて結局日本はこの島を手放すことになったわけだが、この島だけで2万人近くの日本人が亡くなり、米軍も同等の被害を出した。現在人口16万人ほどの穏やかな常夏のリゾート島だが、60年前には、この島で、熾烈な戦いが繰り広げられていたわけである。その辺の感想はまた後日書きたいと思うが、このリゾート島でキャンプを張ったカズが、弔いに行こうと一緒に来てくれたことが私には何より嬉しかった。
将校たちが最後に自決した防空壕にも、カズは率先して入っていった。日本代表として先頭で戦ってきたカズが、いまの日本の繁栄の礎となった人々に敬意を表することは、すごく意義があると思うのだ。私たちは、慰霊塔に石川さんの作ったおはぎと缶ビールを置いてきた。これからカフェでまた話しをするので、本日の感想はここまでということで。

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