松本へ
 巨大装置の前に佇み、おいおいこれはこけおどしだろう、こんなものを崇めてきたのか、と思う。初めて足を踏み入れたその場所からは、決して言われるような荘厳さを感じなかった。民を御するにはどうすればいいかを考え抜いたデコラティブな建造物にしか見えなかった(感じられなかった)のである。
 コアな人、コアなところに触れる人から、とんでもない2つの事実を聞かされる。書かなければならないのだろうが、書けない。そのスキャンダルの現場を私が見たわけではないし、圧力に屈したとされることが本当かどうか確認できないから。でも、原子力ムラの権勢は侮れない、ということだけはわかった。やはり、という感じ。
 松本への往復はアクアで。結構飛ばしたのにリッター21キロは立派。でも少し窮屈。先輩、友人と過ごした短い夏休み。先週の暴飲で傷んでいた身体が出生地で回復した。Hさんに薦められた三木卓の「K」読了。静かだけれど苛烈な夫婦の物語。
 初版に手を入れて「幸福な食堂車」の重版用修正箇所を戻す。間違いはまだあるかもしれないけれど、それは3刷で(なれば、だが)。
2012-08-19 16:57 この記事だけ表示