33年前の夏
 北とぴあに「広島に原爆を落とす日」を観に行く。大学生だった1979年夏、西武劇場で行われた「広島に原爆を落とす日」の初演を、私はひとりで観た。2席とったのだけれど、隣は空席のままだった。相手が来なかったのだ。芝居は衝撃的だったけれど(特にかとうかずこが新鮮で)、劇場を出たときに襲ってきたのは深い失望感だった。その3年後、私は、つかこうへいさんの自宅(離婚前の)を取材で訪ね、そのときのエピソードを話し、笑われたことが空席事件とともに一塊の記憶として残っている。
 「広島に…」は、去年も別の劇団のやつを観ているので、今回で3回目となる。やはり女優の出来不出来に左右されるなあ、というのが率直な感想。もう一皮むけないと言葉はこっちの心に届いてこない。今回は、ディープ山崎役の人がすごくよかった。最初の40分ぐらいまではなかなか芝居に入っていけなかったけれど、次第にディープ山崎の世界に引き込まれ、最後は涙腺がゆるんでしまうほどだった。終了後、編集者とともに目黒に移動し、「丸富水産」へ。その後、近くのカフェ、中華と渡り歩く。あっという間に7時間。話は尽きず。
2012-07-17 11:18 この記事だけ表示