九州横断列車の旅[campionamento]
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                  はやとの風 車窓から桜島を望む

 あまりに密度濃い旅ゆえ、いったいどこから書けばいいのか迷ってしまうのだけれど、まずは目的と行程を簡単に。今回の旅の目的は、「プレジデント」誌の「教えたくない店」の取材で、主人公はデザイナーの水戸岡鋭治氏。行程は、大分〜小倉〜博多〜鳥栖〜久留米〜熊本〜鹿児島〜人吉〜熊本というまさに九州横断の旅で、水俣での会議を終えた水戸岡氏と鹿児島のホテルで合流、取材撮影がスタートするという段取りだった。水戸岡氏は、九州を走る電車の多くをデザインしていて(いくつかの駅舎も)、その列車を乗り継ぎ、駅で降りて、水戸岡イズムを味わい尽くそうということで、これだけの長い行程が組まれたのだ。スケジュールを立てたのは、カメラマンの川井聡氏。川井さんは、半端ない「鉄オタ」で、もう完璧なガイドぶりを発揮し、私たち(編集は渡辺菜々緒さん)を導き、楽しませてくれた。とにかく「ソニック」、「つばめ」、「はやとの風」、「いさぶろう・しんぺい」、「九州横断特急」と水戸岡さんデザインの電車に次々と乗り、デザイナー本人の解説つきで列車の内外装デザインや駅舎デザインの真髄を味わう旅が楽しくなかろうはずもない。何よりも水戸岡さんという人がとてつもなく素敵だった。奢らず、媚びず、フェアで、親和力があって、こういう年上の人がいることに心底ほっとした。「傲岸」の対極に立つ人なのだ。ただし、ことデザインとなると、妥協なしにクライアントだろうが何だろうが毅然と立ち向かっていく。自分の描いた揺るがぬイメージを相手にぶつけ、情熱で籠絡する。そこがまた格好いいわけだ。とにかくそんな人とベタでこれだけ長い時間一緒にいられたことが本当に嬉しかった。吐き出される言葉はすべて示唆に富んでいた。しつこいようだけど、つまらない大人が多い中、感性と思考力をバランスよく(しかも鋭く)身につけている人もいるんだ、と嬉しくなってしまったのだ。結局のところ、店取材にかこつけた水戸岡鋭治人物探訪になってしまったわけだが、この先につながる何かも強く感じたし、またお会いできることを信じて精進しよう、と思う。(写真掲載許可とるのを忘れてしまったので、今回は後ろ姿のみを)。


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              リレーつばめ 車内

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    新幹線つばめ


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                   はやとの風 30年前の車輌をリニューアルした

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                        はやとの風 車内
                        木のぬくもりが心地よい

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           はやとの風 展望スペース
           至るところに遊び心がある 

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                      隼人駅 改装費わずか120万円で生まれ変わった

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                      嘉例川駅 百年を経た駅舎をすっきりと生かしたデザイン


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            いさぶろう・しんぺい号 これも古い車輌のリニューアル
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          いさぶろう・しんぺい号 車内

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               人吉駅 地元の石を敷き詰めた駅前や回廊が美しい

         

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2010-10-28 17:13 この記事だけ表示