DSC_0957.JPG

 大阪から奈良に入り、油長酒造で山本嘉彦社長にインタビュー。愛飲している「風の森」ブランドの酒蔵で、3年ぶりの訪問だ。「風の森」はほぼすべてが無濾過生無化水の生酒という稀有な酒蔵。今年でちょうど創業300年を迎えた。「風の森」の特徴は、生のフレッシュ感とマイルドながら旨味もしっかりと伝わってくる底力である(一昔前にはなかったが、最近は他の蔵でもこのラインのものが出てきている)。とにかく、生、無濾過、無化水だけを20年間にわたってひたすら追究してきたという点で唯一無二の蔵といっていい。山本さんの言葉の端々からは、日本清酒発祥の地、奈良に自分たちは立っているのだ、という気概がにじみ出る。


DSC_0792.JPG
「大和蒸溜所」の外観             

                 DSC_0819.JPG
                       ジンの蒸溜機

 3年前にお邪魔したときと大きく変わった点は、日本酒に加え、「クラフトジン」の製造を「大和蒸溜所」で始めたこと。
「奈良は大陸から一番最初に薬草が入ってきた場所。うちから歩いて3分ぐらいのところに県立の薬草園があるんです。ジンももともとオランダで薬としてつくられたお酒なんですね。ジュニパーベリーを溶かし込んで。私たちは、これに大和当帰と大和橘という2種類のボタニカルを入れてつくった」
 昨年秋に発売すると同時にこの「風の森」発信の「橘花ジン」は爆発的に売れ、現在欠品中。「風の森」も「大和蒸溜所」のジンも、ともに、奈良大和に根ざした風土の酒である。
2019-09-04 17:18 この記事だけ表示