DSC_1221.JPG
                 無農薬無肥料の田んぼ。発酵への助走だ。




DSC_1173.JPG
はぜかけされた稲。天日干しというひと手間。



岩手県遠野へ。「どぶろく」と「発酵」の取材。秋田「新政」(NEXT5)、山形「アルケッチァーノ」と、東北地方の取材は、いつも衝撃をもたらしてくれる。今回は1981年生まれの開拓者。東北に限らずとも、「風の森」をはじめ、志高き人々に会うとこちらの背筋も自ずと伸びる。5時間を超えるインタビューは刺激の連続だった。きちんと結実させねば。


                              DSC_1225 (3).JPG
無農薬畑の上空にはトンボの群れが。農薬という狂気を学ぶ旅でもあった。
2019-09-14 16:39 この記事だけ表示
                 DSC_0957.JPG

 大阪から奈良に入り、油長酒造で山本嘉彦社長にインタビュー。愛飲している「風の森」ブランドの酒蔵で、3年ぶりの訪問だ。「風の森」はほぼすべてが無濾過生無化水の生酒という稀有な酒蔵。今年でちょうど創業300年を迎えた。「風の森」の特徴は、生のフレッシュ感とマイルドながら旨味もしっかりと伝わってくる底力である(一昔前にはなかったが、最近は他の蔵でもこのラインのものが出てきている)。とにかく、生、無濾過、無化水だけを20年間にわたってひたすら追究してきたという点で唯一無二の蔵といっていい。山本さんの言葉の端々からは、日本清酒発祥の地、奈良に自分たちは立っているのだ、という気概がにじみ出る。


DSC_0792.JPG
「大和蒸溜所」の外観             

                 DSC_0819.JPG
                       ジンの蒸溜機

 3年前にお邪魔したときと大きく変わった点は、日本酒に加え、「クラフトジン」の製造を「大和蒸溜所」で始めたこと。
「奈良は大陸から一番最初に薬草が入ってきた場所。うちから歩いて3分ぐらいのところに県立の薬草園があるんです。ジンももともとオランダで薬としてつくられたお酒なんですね。ジュニパーベリーを溶かし込んで。私たちは、これに大和当帰と大和橘という2種類のボタニカルを入れてつくった」
 昨年秋に発売すると同時にこの「風の森」発信の「橘花ジン」は爆発的に売れ、現在欠品中。「風の森」も「大和蒸溜所」のジンも、ともに、奈良大和に根ざした風土の酒である。
2019-09-04 17:18 この記事だけ表示
 大阪で作家の石黒耀さんにインタビュー。
 石黒さんは、2002年、霧島火山帯の破局的噴火で南九州が全滅する未来小説『死都日本』を著し、注目を浴びた作家。火山噴火の過程が詳細に描かれており、火山学会の学者たちからも高く評価され、シンポジウムに招かれたりもした。本業は医師で、お忙しい中、長いインタビューに応じていただいた。
『死都日本』に続く第2作『震災列島』(2004年)では、東海地震→東南海地震と2つの地震が連動して起こる説をとったが、のちにこれが定説となったことからもわかるように、自然科学への造詣は深い。
 また、『震災列島』では、浜岡原発が地震によってメルトダウンを起こし、所長以下所員たちが奮闘する姿が描かれているが、その7年後に福島第一原発でほぼ同様の事故が起きるわけである。今回のインタビューでは、原発がいかに未熟な技術であるか、ましてや火山国日本においては、この上なく危険で回避すべきエネルギーだということを再確認した。原発をいまだ推進しようとしている人々、「福島はコントロール下にある」と言ってオリンピックを招致した人、さらにはそれを「おもてなし」で迎えましょうとさしたる洞察もなく支えた人々に対しては怒りが改めてこみあげてくる。また、3つの小説(先の2冊に加え『富士覚醒』という富士山噴火を描いた小説)が3.11前に広く読まれ、為政者の心を動かしていれば、何らかの手は打てたのではないかと思うと悔やまれて仕方ない。
 いまだ汚染水が排出され、トリチウムを海洋放出し続けるような福島の状況は、ある程度の想像力や自然に対する畏怖の念がわずかでもあれば、少なくとも生まれなかったのである。
2019-09-02 14:43 この記事だけ表示


               
              柄本明.jpg


来週公開の「ある船頭の話」(オダギリ ジョー監督)で久しぶりに主演をはたした柄本明さんにインタビュー。存在からしてやや難解で言葉もどこか哲学的でとらえどころがない怪優ゆえの面白さを味わうことに。




柄本明さんの一言
「そりゃ、意に沿わない仕事だってあるでしょ。これは70%オッケーだな、とか。誰でもあるでしょ。生きている人間にはみんな。すべて素晴らしい素晴らしいで来たら最高だけど、そんなわけなくてね」
(「週刊ポスト」2019.09.13号 写真/江森康之氏)
2019-09-02 11:26 この記事だけ表示
                     0729_056-059_肖像(森岡さん)_扉初校 (1).jpg



昨日発売の「AERA」現代の肖像で「森岡書店銀座店」店主の森岡督行さん。
「一週間に一冊の本だけを売る」書店だ。良質なモノやコト、ヒトが集まってくるわずか5坪の店について。



森岡督行さんの一言。
「いま、ここには、現状の日本社会でよいもの、豊かなものが集まってきやすい。その本を販売することによって、その分野がもっと伸びていく、そんなイメージを持っています。世の中や社会に矛盾があると認識しつつも、僕は世の中のいいところ、豊かなほうを見ていきたい」
(「AERA」2019.7.29号 写真/キッチンミノル氏)
 
2019-07-23 19:46 この記事だけ表示